斎藤研究室 - 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系

Equipment

透過型電子顕微鏡(TEM)

電子ビームをサンプルに照射し、透過(または散乱)した電子を結像させることで、そのコントラストからnmオーダーでの観察を可能と した顕微鏡です。走査型電子顕微鏡(SEM)と違い、サンプルに電子を透過させるため、サンプルの内部構造を含めて観察できるという 利点があります。主にブロックポリマーの相分離や有機・シリカナノ複合体、微粒子の観察に用いています。


TEM


FT-IR

FT-IR(ATR,KBr)

実験で合成した試料にラジオ波を照射し、その透過光をフーリエ変換します。 透過光は、ポリマーの種々の官能基の運動(変角運動、伸縮運動)のエネルギーに 相当する波長を吸収します。その吸収波長から官能基を特定し、ポリマーの解析に利用します。

UV-VIS

200nm~400nm程度の非常に短い波長は紫外線と呼ばれており、この紫外領域の吸収スペクトルを測定する機器です。 二重結合を持つ化合物は、π結合の遷移のために紫外領域にその物質特有の吸収を持つので、この性質を利用して、 二重結合の共役系の特定や定量測定に利用されています。


UV-VIS

GPC

GPC(ゲル濾過クロマトグラフィー)

クロロホルムやTHFなどの溶媒にポリマーを溶解させ、シリカゲルカラム内を通すと、分子量の大きいポリマーほど 早くカラムから出てきます。溶出液の紫外吸収を測定したり、溶媒の屈折率と比較することで、カラムから出てくる時間を 測定します。あらかじめ分子量が分かっている試料(スタンダード)と比較することで、サンプルの分子量を特定します。

グローブボックス

PHPSは空気中の酸素や水蒸気と容易に反応してしまいます。そこで、ボックス内を窒素に置換し、 窒素雰囲気下で目的の反応を行います。


glovebox

vacuum line

真空ライン

写真右下の真空ポンプで、ガラス製の真空ライン内を脱気します。主にモノマーや溶媒の蒸留に利用します。

真空乾燥機

回収したサンプルを真空下で乾燥させたり、高温をかけてアニーリングします。真空ポンプを使って脱気するので、 液体窒素を用いてトラッピングしています。右が実験器具等の乾燥機、真ん中がアニーリング用、左がサンプル乾燥用です。 サンプルを乾燥させるときは奪い合いになります。


vacuum dryer

centrifugal separator

遠心分離器

数千rpm(1分間に数千回転)の回転で生じる遠心力を利用して、液体中にある固体または液体の粒子を密度の差により分離します。

遠心分離器(小)

通称Chibitan(チビタン)。1万rpmの高速回転で分離します。一度に扱える量は少ないですが、少量のサンプルの分離をするときに その威力を発揮します。


centrifugal separator